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押入れのなおちゃん

なおちゃんは僕の家の近くにある団地に住んでいた。僕より一つ年上で、幼稚園バスではいつも隣に座ってくれた。

なおちゃんの真っ黒なさらさらの髪の毛は、なおちゃんのお母さんがいつも切っていたらしい。前髪がぱっつんで、後ろは短く刈っていた。色白で目のぱっちりした、ぷくっとしたほっぺの女の子だった。

僕の家は古くて大きな一軒家なので、よくなおちゃんが遊びに来た。

家の中でかくれんぼをすると、なおちゃんは決まって押入れに隠れた。

その部屋は普段あまり使っていなくて、ちょっとかびくさかった。

押入れの中には冬布団が入れてあって、なおちゃんはいつもその布団と布団の間に隠れる。

僕たちはまだ体が小さかったので、布団にきれいに挟まることができた。

僕が押入れを開けると、布団が上下しないようになおちゃんは息を止める。

布団をはぐると、なおちゃんは向こうを向いていて、しんだふりをしている。

くすぐると体をくねらせて笑った。僕も笑った。

なおちゃんが小学一年生になったときの夏休み、

「学校のプールに連れて行ってあげる」

と、なおちゃんは僕に言った。

幼稚園のすごく浅いプールは楽しくなかったので、小学校の大きなプールと聞いて、僕はおおはしゃぎだった。

「幼稚園の子はほんとうは入っちゃダメなんだよ。だからないしょにしてね」

と、なおちゃんはおねえさんみたいなことを言った。

なおちゃんはその日、水着を持って僕の家へ誘いに来た。

着替えてから行こうと、僕はすぐになおちゃんの目の前でパンツをぬいで海パンに着替え始めた。

するとなおちゃんは「きゃ」と言って、押入れの部屋へ走っていった。

「ボク、ここで着替えるから待っててね」

と、なおちゃんは押入れの中から僕に叫んだ。

でも、あんまりなおちゃんが出てこないので、僕はいらいらした。

「なおちゃん」

呼んでも返事がない。またしんだふりかな。

待ちくたびれて、僕は押入れを開けた。

「あ」

なおちゃんはすっぱだかで、水着を着ようとしているところだった。

なおちゃんのおなかはまっしろだった。

なおちゃんは時間が止まったみたいに動けなくなっていて、僕はなおちゃんを手伝ってあげなくちゃと押入れに上がった。

なおちゃんの水着は僕みたいに海パンじゃなくて、何だかへんな形でとても小さなやつだった。

幼稚園のプールではみんな海パンだったのに。

着せてあげようとしたけど、すごくきつくて全然入らない。

なおちゃんはずっともじもじしていた。

少しも水着が入らないので、僕はむかむかしてきた。そして何故だかちんちんがむずむずしていた。

僕も海パンをぬいですっぱだかになって、なおちゃんを布団に押し付けた。

なおちゃんは何も言わなかった。

今だけ押入れは閉めたほうがいいような気がして、ぴったりと閉めるとまっくらになった。

なおちゃんを抱っこすると、なおちゃんも僕を抱っこしてくれた。むずむずは止まらなかった。

むずむずするから、なおちゃんのすべすべなおなかにちんちんをこすりつけた。

なおちゃんも僕を抱っこしたまま、僕のふとももにおまたをこすりつけていた。

なおちゃんにはちんちんついてないのに。

暑くてふたりとも汗びっしょりになった。走ったときみたいにはぁはぁした。

なおちゃんのさらさらの短い髪は、汗で僕のほっぺたにぺとっと貼りついた。

すっぱだかの僕たちは長いこと押入れの中で抱っこして、こすりつけあった。

結局プールへは行かなかった。

夏休みが終わると、なおちゃんは引っ越していた。なおちゃんのお父さんがおしごとで遠くに行くんだって。

寒くなって、僕は長袖に着替えた。押入れの中の冬布団をお母さんが出してくれた。

庭にぶあつい布団をいくつもならべて干してある。ふかふかできもちがいいので、僕はそれにたいあたりした。

かびくさい布団に、ちょっとだけなおちゃんのにおいが残っているような気がした。

初出:May30, 2010 エロパロ板 [少年少女]ロリとショタでエロ[子供同士]

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